2023/06/23 任天堂第83期定時株主総会に行ってきた。
任天堂は2022年に株式を10分割しており、今回は分割後初の株主総会になる。
分割後、株主の数は約4万人から約18万人に増加したとのこと。
(私もその増加したうちの1人)
そのため昨年までとは様相が大きく変わったものかと思われる。
事業報告や質疑応答のまとめは任天堂公式や有志の参加レポートが上がると思うのでそちらを見た方がいい。
ここには個人的な感想を記す。
質疑応答について、
私個人の感想としては、悪く言えばヌルかった、よく言えばのほほんとしていた。
任天堂の現状は、ハードウェアソフトウェアともに前年比ダウンで、switchのライフサイクル的に次世代機の投入とスムーズな移行ができるか、という課題もあり、なかなか難しい状況にあると、私は捉えている。
そのため、投資家からは厳しい質問や指摘が飛び交うものだと予想していた。
実際は、ファン目線の質問や要望がほとんどであり、経営戦略に関する質問は少なかった。
はっきり言ってレベルが低かったと思う。
1人、スプラトゥーン3に対する要望を長々と陳情した株主がいて、Twitter等で炎上していたが、私にとっては(質問が長い以外は)他の3DSやゲームキューブのタイトルをswitchで遊びたいというような質問(要望)と大差ないと感じた。
株主総会後にTwitterで、株式分割の影響で質問の質が低下したのは残念という意見もみられたが、それはごもっともだと思う。
ただ、当然このようなことは織り込んだ上で分割に踏み切っただろう。
質疑の中で若い人がもっと株を持つべきだという意見が出ていたが、全くその通りだと思うし、それが実現されつつあるからこそ今の状態になっているのだ。
たかだか数十万円で、質問する場に立つ権利を得られるのだから、当然このような人たちも出てくるだろう。
古川社長も、それを理解していたのか、個別の意見にも誠実に返答していてとても好印象だった。個別の要望に関する回答は控えさせていただく、のような対応もできたはずだがしていなかった。
ただやはり、もっと優先度の高いであろう質問が拾われず、やきもきした株主も多かったのではないかと推察する。
個人的には、今の世界情勢をどのように捉えているのか等のグローバル展開に関する質問が無かったことが残念だった。
(USJ任天堂エリアの拡大要望に乗っかって、古川社長自らグローバル展開の話はしていたが。。。売上の大部分が海外の企業なのに、株主のみなさん本当にそれでええんか?)
全くダメだったわけではなく、従業員の賃上げや次世代ハード投入タイミングについての意見など、良い質問をされる方もいたことは記載しておく。
いち任天堂ファンとしては、
スーパーマリオ30周年記念ライブ以来、8年ぶり?に宮本さんにお会いできて感慨深い。
宮本さんは株主に向かってマリオ映画を見たかお茶目に質問されていて、会場を和ませていた。
いろいろと書いたが、総合的には貴重な体験だった。
来年も参加したいと思う。